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第二話
「一緒に2000万円貯金の山に登りませんか?」
②貯蓄はローリスク・ローリターンで!
同じ山でも登るコースが幾つかあります。たとえば、頂上までの距離は長いが傾斜が少ない初心者コース。距離は短いが傾斜が急で岩場が多い中上級者コース。そして、距離はもっとも短いが傾斜がほぼ垂直のロッククライミングのようなプロコースです。どのコースを登っても順調にいけば必ず頂上に到達します。しかしながら、プロコースは足を踏みはずせば下まで落ちてしまいます。常に危険と隣り合わせです。ハイリスクです。中上級者コースは足を踏み外しても下まで落ちませんが岩場で大けがをする可能性があります。ミドルリスクです。初心者コースは、“ジグザグ“”ジグザグ”しながら登っていきます。スイッチバック方式と言うようです。スイッチバック方式は一方方向に登り、そして方向転換して反対方向に登ります。この繰り返しで登っていく方法です。たとえ足を踏み外しても登った方向の下までしか落ちません。ローリスクです。しかし登る距離は長くなり時間がかかります。どのコースを選ぶかが重要です。登山の初心者はたぶん初心者コースを選ぶでしょう。
ハイリスク・ハイリターン
ミドルリスク・ミドルリターン
ローリスク・ローリターンとは?
元本割れやマイナスになる程度や期待利益の程度を分類した概念のようもので明確な線引きはない。ただし、原則的にハイリスクでローリターンやローリスクでハイリターンのような反対のケースはないということも示唆している。

さて、これら山登りのコースを貯蓄に例えると初心者コースは 「 投資信託 」、中上級者コースは「株式投資」そしてプロコースは「為替・通貨投資など」になると思います。なぜなら、「投資信託」は金利リスクや元本割れリスクが少なく、積立期間が短くないローリスク・ローリターンで、「株式投資」は金利リスクや元本割れリスクがほどほどに存在して、積立期間がほどほどに短いミドルリスク・ミドルリターンで、「為替・通貨投資など」は金利リスクや元本割れリスクが最も大きく、積立期間が最も短いハイリスク・ハイリターンだからです。つまり貯蓄を目的とするならローリスクが優先です。貯蓄の目標額まで時間が長くかかりますが、安全に達成することができます。

「投資信託」は、リスク資産と安全資産がどのような割合で組み込まれているのか、どのくらいのリスクとリターンを目指そうとしているのかをチェックして購入することが大切です。しかし「投資信託」はもともと最新の金融工学を使って、リスクを減らして安全に運用することを目的に開発された金融商品です。もしこの「投資信託」を登山道具に例えるなら登山靴でしょう。山道はとがった石ころや木の根っこむき出しのがたがた道です。登山靴さえ履いていれば何の心配もいりません。登ることにのみ集中できます。

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