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第一話
「日本の金融リテラシー」
③ 新たな貯金
さて、2020 年 日本の家計の現金・預金は1034兆円とのことです。日本政府はこの 日本のGDPの 2 倍 にも相当する 莫大な 貯金を活用して経済成長に活用したいと思っています。 しかしながらマイナス経済成長時代では思うように 銀行 から 企業への 融資も 進んで いきません 。

そこで、日本は低金利で魅力のなくなった貯金に見切をつけました 。ご説明してきた通り、これまで日本は貯金を通じて経済発展を成功させてきました。しかしこれから の日本 は金融機関を経由する 貯金ではなく、直接企業の株式や債券に投資することによって企業活動を活発にして 日本 経済 を成長させようと考えるようになりました。

これらの金融商品は貯金とは違い元本そのものが変化するリスクのある金融商品です。 従来の ように貯金で 高いリターンを得るためには、 このような金融商品の元本変化のリスクを 減らすために 、 自分 の “金融に関する知識と判断力” に磨きをかけ なければ なりません 。金融庁は、現代 社会で経済的に自立し、より良い暮らしを送るために“金融に関する知識と判断力”を身に着けることを「金融リテラシー」と定義付けています。
つまり、国はリスク のある金融商品 を推奨するが リスクを保証するわけではありません 。 「 金融商品のリターンやリスクを判断 したり軽減する手法を学んだり するための カリキュラムを作成 した ので 学校又は個人で学んでくだ さい 」 という スタンスが金融庁の金融リテラシー 制度 なのです 。
金融リテラシーとは、どのようなお金の知識なのか?

これから の貯金 の 考え方 のまとめ
1.
低金利時代に 変わったという ことを自覚 するべき 。 決して、 昔のような高 い 金利は期待してはいけない。
2.
しかし、 これからの貯金を難しく考える必要はない。 金融リテラシー は最低限の金融知識 。 いずれ世間の常識になる。
3.
信用 が おける 専門家 FP や IFAや金融機関 の選別が 重要 。

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